こちらのお家のお施主様は、老後の暮らしを見据え、現在の住まいからよりコンパクトな住まいへ移ることを決められました。
二階建ての家では使わなくなった部屋が増え、広さを持て余すようになったため、日常生活がより快適になる住まいを求めて平屋住宅を選択されました。
新しい住まいの計画には、ご家族とのつながりを大切にしたいという思いが込められています。お隣に建っている娘様ご夫婦の住まいとの関係を考慮し、建物の配置を工夫することで自然なつながりが生まれるようにしました。
軒先の向きを調整し、お互いの生活空間が程よく交わるような設計にすることで、無理なく心地よい距離感を保てるよう配慮しています。
また、お孫さんたちと過ごせる庭を作ることも計画の一つです。これからご自身で手を加えながら、家族が集まりやすい空間を整えていく予定で、
ただの庭ではなく、四季の変化を楽しみながらコミュニケーションの場としても機能するような場所を目指されています。
家事のしやすさにもこだわり、一部屋を収納兼サンルームとして活用することで、天候に左右されることなく快適に洗濯物を干せるだけでなく、室内干しの際にも空間を有効に使えるよう工夫しました。
コンパクトでありながら暮らしやすく、ご家族とのつながりを感じられる温かな空間となりました。
これからの人生をより豊かに、そしてご家族とともに楽しい時間を重ねられる場所になることでしょう。